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2003/08/05撮影 |
山梨県内では著名な温泉地のひとつ、石和温泉郷への玄関駅がここ石和温泉駅です。新宿から特急電車利用で約1時間30分とアクセスもよく、温泉場が駅からすぐの所に広がっていて人気があり、たくさんの観光客がこの駅を利用します。駅ホームは2面3線を備えています。
東八代郡石和町は御坂町、一宮町、八代町、境川村(以上東八代郡)、東山梨郡春日居町との5町1村の合併により平成16(2004)年10月12日に笛吹市(ふえふきし)に変わっており、笛吹市役所はこの石和温泉駅が最寄りとなります。ただ、駅からは少し距離があり温泉街を抜けて笛吹川のほとりへ1.5Kmほど離れています。
開業時は石和駅でしたが、民営化後の平成5(1993)年4月に温泉付きの駅名に改称しています。○○温泉という駅名は国鉄末期頃より徐々に増えだしましたが、この駅も温泉地観光へのPRのための改称です。線内の甲斐大和、勝沼ぶどう郷、春日居町との同時改称ですが、山梨県をあげての観光PRとして企画された『しんせん・やまなし』というキャンペーンの一環としての改称でした。この改称に一番本腰を入れていたのがここ石和で、温泉街などの商工会など町をあげて駅名改称運動に取り組んだといいます。改称の費用も4駅分の約半分は石和がもったといいますから、その思いは半端ではなかったということでしょう。ただし、温泉付きの駅名は観光PRには絶大な効果があるようで、そんな改称費用もすぐに元が取れたということですから、温泉付きの駅名が増えるのもわかるような気がします。
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